リトル・ニモ
劇場公開時のタイトル:「NEMO」(ニモ)
英題:LITTLE NEMO- Adventures in Slumberland

概要:
配給:東宝東和 公開日:1989年7月15日 上映時間:97分

ウィンザー・マッケイのコミック『夢の国のリトル・ニモ』(原題:Little Nemo in Slunberland)を劇場用アニメーション化。製作期間約10年、製作費55億円という大プロジェクトでした。1978年頃、プロデューサー・藤岡豊氏の「日米の一流技術者の力を結集して、世界に通用する映画を!」という想いから製作はスタート。日本からは高畑勲氏、宮崎駿氏、近藤喜文氏、友永和秀、富沢信雄、山本二三氏等、アメリカ側からゲーリー・カーツ氏(「スターウォーズ」プロデューサー)、レイ・ブラッドベリ氏(SF作家)、メビウス氏(フランスのイラストレーター)等、著名な人物がスタッフとして名を連ねました。しかしスタッフの離脱など様々な理由でプロジェクトは進展せず、1984年8月に一旦中断されます。


ニモのキャラクタースケッチ


1984年9月〜12月、近藤氏・友永が中心となり約3分半ほどのパイロットフィルムが制作されました。完成度の高いそのフィルムはハリウッドで好評を博しますが、日本では劇場等で公開されることはありませんでした。

紆余曲折を経て1987年にプロジェクト再開。パイロットフィルムは上記の近藤・友永版のほかに、もう1本制作されました。その後もスタッフが入れ代わるなどしましたが、波多氏、ハーツ氏の参加で制作は軌道に乗りはじめ、1989年にようやくこの作品は完成しました。当初はアメリカで先行公開を計画していましたが叶わず、最初に日本で劇場公開されました。アメリカで公開されたのは、その2年後のことです。映画は興行的に成功とはいえませんでしたが、1994年にアメリカでビデオ化された際は200万本売上げるほどの人気作品となりました。

※上記は大塚康生が執筆した『リトル・ニモの野望』(出版社:徳間書店スタジオジブリ事業本部)を要約したものです。この書にはプロデューサー・藤岡豊氏の決断や苦悩を中心に、この作品の舞台裏が記されています。是非ご一読下さい。また、この書にあるテレコム創立当時のお話は「座談会」でも語られています。

 
ストーリー:
向こう見ずなほど想像力あふれる少年ニモの元に、ある夜、夢の国“スランバーランド”からの使者がやってきた。ニモはその国へ招待されたのだ。親友の空飛ぶリス・イカルスとともにスランバーランドに到着したニモは、モルフェウス大王から“秘密の鍵"を託され、そしてプリンセスとの楽しい時間を過ごす。そんな時、ニモはスランバーランドのいたずら者フリップにそそのかされ、禁断の扉を開けてしまった。扉から開放されたナイトメアキングにモルフェウス大王は連れ去られてしまい、ニモたちは大王救出のため、悪夢の国ナイトメアランドに向かった。
メインスタッフ:
監督 / 波多正美、ウィリアム・T・ハーツ
プロデューサー/ 藤岡豊
原作/ ウィンザー・マッケイ
脚本/ クリス・コロンバス / リチャード・オッテン
撮影/ 長谷川肇
アニメーション監督/ 友永和秀、富沢信雄
音楽/ トーマス・チェイス、スティーブ・ラッカー
音楽演奏 : ロンドン交響楽団
主題歌 : メリサ・マンチェスター
美術/ 山本二三
編集/ 瀬山武司
コンセプト/ レイ・ブラッドベリ
メインキャスト:(日本語版)
ニモ/ 合野琢真
フリップ/ 大塚周夫
ジーニアス教授/ 北村弘一
イカルス/ ダニー・マン
プリンセス/ 笠原弘子
モルフェウス大王/ 内海賢二
ナイトメアキング/ 石田太郎
著作:
©1989 TMS
 

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