アニメ用語辞典〜撮影編〜

+++<あ行>+++
色パラ(色パラフィンの略)「いろぱら」

アナログ)

様々な色のパラフィンなどをカメラ前に置いて撮影する。演出の意図によって画面全体を覆ったり、画面の一部に配置して使用する。

デジタル)
なし
   
オーバーラップ(O.L.)

アナログ)

続きの前後のカットの前の部分と後ろの部分を一部重ねて、それぞれをフェードイン、フェードアウトさせ、徐々に画面を切り替えて行くこと。

デジタル)
同上
   

+++<か行>+++
画面動「がめんどう」

アナログ)

別名はカメラシェイク。フレームを小刻みに動かしながら撮影する手法。振動(爆発時や地震等)などの表現に使う。

デジタル)
同上
   
クロスフィルター

アナログ)

透過光が十字の光芒を出すのに使うフィルター。

デジタル)
同上
   
コマ

アナログ)

連続してフィルム上に並ぶの一つのコマ。

デジタル)
同上
   
ゴンドラ

アナログ)

カメラ前に取り付けるマルチ台のこと。カメラに取り付けるため、カメラと台の距離が一定している。

デジタル)
なし
   

+++<さ行>+++
スーパー

アナログ)

super imposenoの略で、本来は白い文字を画面に映し出す用途に使われている。 多重露出撮影の一種。ダブラシとは異なり特定のものを露出オーバーさせて明るく光っているように表現したいときなどに使われる。
露出オーバーさせる撮影の特性上、白もしくは白に近い色でないとスーパーさせることが難しい。露出のパーセンテージにもよるが、明るく透けた感じがだせる。そのため、薄いカーテンやレースのベール、ガラスへの空や雲の写り込みなどに使われることが多い。

デジタル)
同上
   
スタンダード

アナログ)

ひとつの作品に使用するセルの基本になるサイズ。

デジタル)
同上
   
ストロボ

アナログ)

多重露出撮影の一種。一連の動きを短く連続したO.Lで繋ぐことによって、重なりあいながら動くように見える。

デジタル)
同上
   
スライド(スライディングの略)

アナログ)

セルや背景を引っ張る撮影方法。空を飛ぶ飛行機などによく使われるが、カメラに対して平行に移動する場合のみ有効。

デジタル)
同上
   

+++<た行>+++
ダブラシ(Wラシ)

アナログ)

double exposureの略。多重露出撮影により、カット内の特定の事物の露出を意図的にアンダーにして撮影する技法。特に色のついたものを透けさせる場合に使用する事が多い。例えば、炎やサングラス。ただ、露出アンダーなので暗く落ちた感じに見えるので、目的によってスーパーと使い分ける事が多い。

デジタル)
なし※類似手法として「乗算」がある。
   
T.U.(トラック・アップの略)「てぃーゆー」

アナログ)

被写体に対してカメラごと近付く撮影方法。ズームアップとは異なり被写界深度は変化しない。

デジタル)
同上
   
T.B.(トラックバックの略)「てぃーびー」

アナログ)

T.Uと反対に被写体から遠離る撮影方法。

デジタル)
同上
   
透過光「とうかこう」

アナログ)

光をフィルム上に合成する撮影方法。撮影台の下から光をあてて、その上に置いたマスクを抜けてきた光のみを撮影してフィルムに合成する。
色パラと呼ばれるフィルターの色を変えることで多彩な色の光が出せる。車のライトやレーザービームなど、現在のアニメーションでは、欠かすことの出来ない撮影処理になっている。通常オスメスの二つのマスクを使って撮るものを“透過光”と呼んでいる。

デジタル)
同上(処理方法は違う)
   

+++<は行>+++
PAN「ぱん」

アナログ)

カメラを定位置に固定した状態で回転させる撮影方法。人が首を振ったときの視界と同じように見える。アニメーションの撮影台の場合はカメラを左右に振ることが出来ないので、固定したカメラに対し背景(対象物)を引っ張ることで同様の感じを表現している。

デジタル)
同上
   
PAN-UP「ぱんあっぷ」

アナログ)

下から上へのPAN。

デジタル)
同上
   
PAN-DOWN「ぱんだうん」

アナログ)

前述のPANが主に横方向の移動撮影に使用するのに対し、PAN-DOWNは上から下へのカメラ移動になる。

デジタル)
同上
   
ピンホール透過光「ぴんほーるとうかこう」

アナログ)

透過光の一種。マスクにピンで小さな穴を開け、そこを抜けた光を撮影する。星の輝きなどの表現に使われる。

デジタル)
同上
   
F.I.「ふぇーどいん」

アナログ)

カットの頭で黒い画面が徐々に明るくなる手法。

デジタル)
同上
   
F.O.「ふぇーどあうと」

アナログ)

カット尻、徐々に画面が暗くなって終わる手法。

デジタル)
同上
   
フォーカス

アナログ)

カメラのピントを甘くして、画面(あるいは画面の一部)に柔らかい効果やぼやけた感じを出す手法。

デジタル)
同上
   
Follow「ふぉろー」

アナログ)

移動する被写体に対し常に同じ位置(距離)になるように、カメラそのものを移動させながら撮る撮影方法。PANとの違いは、移動する被写体を追い掛けて(フォロー)して撮影することにある。アニメーション撮影台でのFollowは、カメラも絵も常に固定した状態で撮影できるように作画されるのが普通 。規則的な走りなど、画面上の定位置で人物などが走るような場合、背景だけ引いてやると走っているように見える。

デジタル)
同上
   
FollowPAN「ふぉろーぱん」

アナログ)

フォローのようにセルは引かずに、背景だけを引くパンの一種。
フォローのように均等に背景を引くのではなく、目盛りを付けてその目盛りに合わせて背景を引く。移動しているキャラクター等が、常にフレームの中にいるようカメラが追いかけているようなときに使う。

デジタル)
同上
   
フレーム

アナログ)

撮影する範囲を示す言葉。通常“スタンダード”と呼ばれるサイズのフレーム(100フレーム)を基準にして、同比率で拡大縮小した範囲を撮影する。撮影台には上からフレームの形の光を投射して位置決めを行っている場合が多い。作画、美術、仕上げもこのフレームを基準にして作業される。
なおこのフレームは作品やスタジオ毎に微妙に基準が異なっている。

デジタル)
同上
   

+++<ま行>+++
密着スライド(密着マルチ)「みっちゃくすらいど」

アナログ)

多重スライドのこと。いくつか重ね合わせたセルや背景をそれぞれ異なるスピードで引くことにより、画面に奥行きや立体感を生み出す撮影方法。例えば、走る電車の窓から見る風景では、近くの景色や物は一瞬で視界から消え去るが、遠くの山や空はゆっくり過ぎ去るように見えるはずである。アニメーションではこのようなシーンを表現するときなどに使用される。

デジタル)
同上
   

+++<ら行>+++
ラッシュ

アナログ)

作画〜撮影まで済んだフィルムを途中上がった段階までを断片的に見てチェックすること。

デジタル)
同上
   
ローリング

アナログ)

移動距離の短い往復運動のスライド。
歩く動きや電車、馬車のがたごとした振動などを表現するときなどに使用する。基本的には移動幅の目盛りを作画時に原画担当者が指定して、それを使用して撮影してもらう。

デジタル)
同上
   

+++<わ行>+++
ワイプ

アナログ)

2つの異なる画面が上下左右などの方向に拭いさる様に切り替わる手法。

デジタル)
同上
   
 

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