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第14話「モナリザを動かすな」ウラ話~原画・美術・3Dが力を合わせた美術品制作~

2016.01.08

皆さまこんにちは!テレコム制作進行見習いのナカノンです。

第14話いかがでしたか!第13話「ルパン三世の最期」の最後に登場した怪しい人物がまた出てきました。一体何者なんでしょうか。

 

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今後どう絡んでくるか気になりますね。第14話ウラ話は、制作進行の徳永先輩&ホリコ先輩に聞いちゃいます!

 
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◆ 徳永先輩、ホリコ先輩今日はよろしくお願いします!今回の不二子ちゃんは秘書スタイルでしたね。素敵でした!

ホリコ:不二子の体型にフィットするようなパンツスーツが似合うよね。メガネに色を入れてるのもポイントだよ。

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◆ 脚のラインがいい感じです…手に持ってるのは何ですか?

ホリコ:iPadのケースだよ。

◆ 現代的ですね!今回の舞台は美術館でしたが、この美術館ってひょっとして…

徳永:実際にモナリザを所有している、ルーヴル美術館をモデルにしてるよ。

 

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◆ やっぱり!モナリザ以外の絵も実在のものをベースにしてるんですか?

ホリコ:うん、配置も全部調べてもらったからルーヴル美術館と同じになってるはずだよ。

◆ 美術品の作画は大変そうですね。美術さんが描き起こすんですか?

徳永:小道具を作画する時の流れは、原画さんが描いたフォルムを美術さんに渡して、美術さんが細部を描くのが一般的。でも今回は打ち合せの時に美術さんと話し合って、美術品が多かったから原画段階でディテールを足していくことにしたんだ。作監の滝口さんが大量にある美術品に修正を入れてくれたんだよ。

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(滝口さんの作監修正)

◆ いつもとちょっと違う進み方だったんですね。

徳永:そう。だから作監さんは美術品の絵にも修正を入れてるんだよ。

ホリコ:美術館のモナリザの部屋は3Dレイアウトを使用したよ。部屋に飾ってある絵をイチから描いて、かつカットごとに絵の位置がおかしくならないように整合性を合わせていくのはとても大変な作業で、背景さんの負担が大きくなる。そこで3Dレイアウトの宮川さんがモデリングの額に絵を入れてくれたんだよね。

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ホリコ:その絵にレタッチをかける感じだったから、背景さんへの負担が軽くなって本当に有難かった。

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◆ 原画さん、美術さん、3Dさんの作業バランスを考えて、効率的な進め方を検討されたんですね!
徳永先輩、ホリコ先輩ありがとうございました!

 

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美術館の外観だけでなく、内部の様子も実在の美術館に近づけているのは驚きでした!不二子ちゃんの衣装はピンクのフリルシャツが色っぽかったですねー。

 
次回の放送は第15話「ハイスクール潜入大作戦!」。

獲物を取り戻すためにルパンが潜入したのは…何とハイスクール!ルパンが教壇に立つの?!何だか異色回になりそうなヨ・カ・ン…!

放送&ウラ話をお楽しみに!