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第3話「生存率0,2%」ウラ話~ニクス大暴れ!

2015.10.16

皆さまこんにちは!テレコム制作進行見習いのナカノンです。

第3話はニューキャラクター・ニクスが活躍!これからどう絡んでいくのか、非常に楽しみですね。
さてさて今日も放送後ウラ話をお届けします。第3話の制作進行は栗栖さんです。今回の「ルパン」では、プロダクションマネージャーとしてテレコムのスタッフ全員をマネージメントしつつ、制作デスクとして各話の制作進行を束ねる、制作進行の姉御的存在です。第3話はグロス話数で、マジックバスさんという会社で作っています。

 

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◆ 栗栖さん、今日はよろしくお願いします!第3話はグロス話数とのことですが、印象的に覚えていることは何ですか?

 

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栗栖:今回はテレビシリーズでは、いくつかグロス話数が含まれてる。だから作画の作業に入る前に外部会社とテレコムのメインスタッフとで説明会を開いたの。

◆ そういう説明は他のアニメ作品でもやるんですか?

栗栖:ううん、普段は制作同士で話し合えば済むんだけど、今回は絵の描き方や処理が特殊で、セル調の絵だったから。同じ絵を作ってもらうには、スタッフにちゃんと説明した方がいいと思ったんだよね。でもこの3話の時はまだ1話の絵が出来てなかったから、完成画面が少ない状態での説明は中々難しかったね。

◆ 3話はルパンとニクスの対決や、次元が捕えられたりと見どころが多かったですね。

栗栖:次元が捕まるところは浄園さんの強いこだわりがある(笑)。十字架っぽく、磔刑のような雰囲気になってるでしょ?光が差し込む感じや、光に照らされる埃の感じにもこだわってる!

 

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◆ ひゃあ、すごい!次元がはだけてるのが良かったです!

栗栖:浄園さん曰く、「ウルトラマンAのゴルゴダの丘のイメージだ!」と(笑)。囚われの次元萌えらしいよ!

◆ ニクスについても教えてください!栗栖さんの印象的なシーンはありますか?

栗栖:教会でニクスとルパンが出逢うシーンだね。ニクスに撃たれたときのルパンの動きは友永さんの監修が入ってます!

 

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◆ ニクスの使う銃もリアルな感じで…

栗栖:ニクスの銃はワルサーP99という実在する銃だし、専門のスタッフに監修入れてもらったからね。

◆ やっぱり!

栗栖:それに作画のパターンも、オートマチックで撃つ時、サイレンサーを着けての発砲・着弾など、それぞれ処理の仕方を出したの。

 

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栗栖:ニクスが最新のリアルなメカを使って、ルパンは自作のメカを使うんだ。

◆ そうなんですか?

栗栖:ルパンとニクスが対照的になるように作ってるの。絵コンテではルパンがケータイ持ってるシーンもあったんだよ!でもルパンはケータイを持たない、最新のテクノロジーを持たない、っていうイメージだから固定電話に変えたんだよね。

◆ なるほど!ルパンは確かにそんなイメージです!車もニクスの車の方は最新っぽいですよね。

栗栖:あの車種はBMWのi8だね。カーナビの部分は2Dで貼り付けてるんだけど、そこにも近未来感を出してるんだ。

◆ SF映画に出てきそうな感じでした!

栗栖:ちなみにナンバープレートにも秘密が隠されてるんだよね。

◆ えぇっどんな秘密が?!

栗栖:それは観てのお楽しみ♪ニクスの車はこれからも登場するから、推理してね!

◆ ううっ気になります…!栗栖先輩、今日はありがとうございました!